希望の求人が見つからないときはどうする?
「希望に合った求人が見つからない」「自分に合う理想的な求人はないものか」。そんな悩みを持つ人は多いのではないでしょうか。世の中には転職を勧めるコマーシャルや、驚くほどの成功体験を持つ人の広告があふれ、ついそれに憧れてしまう気持ちもあるかもしれません。しかし、「給料が高く」「残業なし」「家から通いやすく」「安定した大企業で」「人間関係の問題もなく」かつ「スキルアップもできる」職業というのはあまり現実的とは言えず、仮にあったとしても競争率が極めて激しい職となります。
理想を追い求めすぎて行動を起こさず年齢を重ねてしまうと、せっかくの転職のチャンスを逃してしまうことにも繋がりかねません。それを回避するためには、【転職で優先したい条件の明確化】をしておくと良いでしょう。今回は順位付けの方法について説明します。
★「ケプナートリゴーの分析法」★
転職前の方針決定から内定を受けるか決めるまで一貫して使える決断分析の方法が、「ケプナートリゴーの分析法」です。優先したい条件順に大きい数字を割り振り、その合計点を順位付けして決定することで優先度をはっきりさせます。
【具体例】
まず、自分の理想に近い条件を思いつくままリストアップしていきます。
残業無し
フレックスタイムや在宅勤務などの制度
大幅な昇給
会社の雰囲気の良さ
勤務地(通いやすさ)
会社の知名度/規模
スキルアップ
新しい挑戦
海外駐在
次に、各条件に優先順位と数値を割り振ります。各条件を1~3個ずつまでに絞ると方針が明確になります。
絶対に譲れない条件:MUST条件(残業無し)
重要度の高い条件 = 5点 (フレックスタイム・大幅な昇給)
出来れば欲しい条件 =3点 (会社の雰囲気の良さ・通いやすさ)
妥協してもいい条件 =1点 (スキルアップ・知名度/規模)
無くても構わない条件 = 消す(
新しい挑戦・海外駐在)
最後に上記で上げた各条件をもとに、志望候補A社・志望候補B社に転職した際のメリット上位3点を記述していきます。このとき、現職の条件も並べておくと内定に至った際の意思決定もしやすくなります。

この結果から、「MUST条件をクリアし、かつ点数の一番高いA社を志望するのが良い」という結論を導けます。
★優先順位の指標
条件の優先順位が決められないという方は、下記2点を書き出すと自分の価値観を見える化できます。
転職したい理由 = 現在の一番の不満点
現職に残るメリットとデメリット = 現職を起点として比較する
上記2点を確認することで「この条件は何故譲れないのか」の理由が確認できるため、優先するべき条件を見つける指標となります。
先ほどの例であれば、「残業が多すぎる」ことが転職したい一番の理由であったため、MUST条件に「残業無し」が入ることになります。
まとめ
転職活動を始める前に「転職において重要視する項目の優先順位の確認」や「なぜ転職したいのか」、「現職に残った際のメリット/デメリット」を整理しておくと、かなり効率良く活動することができます。上記の点が明確になっている方は自分の志望理由などにも筋が通しやすく、説得力のある発言ができるため面接なども受かりやすくなるためです。それを初心として記録しておけば最終決断の一助にもなりますので、最初の一歩として自分の方針を確認することをお勧めします。
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